初挑戦!メンズ革ショルダーバッグを自力でリペアしてみた感想とポイント
革バッグのリペアに挑戦してみたいけれど、難しそう…と思っていませんか?
今回は、私が実際に義兄のメンズショルダーバッグを「自力でリペア」してみた体験談をまとめました。初めての挑戦で感じた反省点や成功のポイントも紹介します。
リペアを思い立ったきっかけ
お正月に家族で出かけたときのこと。ふと義兄の持っていたショルダーバッグを見ると、色あせや擦れが気になってしまいました。

「あれ?バッグの色が薄くなってる?」
実は私自身、以前から「革リペア」に興味があり、少しずつ道具を集めていたところ。これはチャンス!と思い、思い切って声をかけました。

「気になってたんだよね。お願いできる?」
こうして、素人ながらも楽しいリペア体験がスタートしました。
バッグの状態と使用した道具

バッグは全体的に色が抜け、角やフチは擦れて地の革が見えている状態。
元の色味は、内ポケットのフラップ裏やファスナーの引き手部分にわずかに残っていました。
(写真を撮り忘れたため裏面を塗り終えてから撮ったものです。)
今回用意したリペア用品



- アドカラー(黒・茶・キャメル)※Yahoo!ショッピングで購入
- 馬毛ブラシ(ホコリ取り)※楽天市場で購入
- スポンジ・筆
- 使い捨て手袋・タオル
- デリケートクリーム ※楽天市場で購入
革の表面に残ったホコリや汚れを落とすため、まずは馬毛ブラシで丁寧にブラッシング。ここをしっかりするだけで、後の色ノリが全然違います。
色づくりに大苦戦!アドカラーで補色開始
今回使用したアドカラーは、水で薄めて調整できるタイプ。筆やスポンジでも塗りやすく、初心者には扱いやすい印象でした。
まずは、黒・茶・キャメルの3色を混ぜて、できるだけオリジナルに近い色を目指します。

「あれ…思ってたより茶色を作るの難しい!」
乾くと色味が少し変わるため、広範囲を塗る場合は色のムラが出やすいのです。
「乾くと明るくなるかも?」と思っていたら、逆に濃くなったり。調整がとても難しい!
初心者は黒色から始めるのがおすすめ
途中で思い出したのが、あるリペア職人さんのYouTubeで聞いたアドバイス。
「初めての人は黒いバッグから始めるのが一番失敗しにくいですよ」
まさにその通り。茶色やキャメルは色合わせが難しく、わずかな違いでも印象が変わります。初挑戦で茶系に挑んだ私は、途中で苦戦しっぱなしでした。
塗り方のコツと失敗ポイント
私は、裏側と表側の2日に分けて作業しました。
広い面を一気に塗ろうとするとムラが出やすいので、少しずつ薄く塗ることが大切です。
失敗ポイント
- 多めに作った色が乾いてしまい、再調色で微妙に色が変わる
- ムラを隠そうとして厚塗りになってしまう
- 「もう少し」と欲張るほど、全体が不自然に見える
途中で「気に入ってもらえなかったらどうしよう…」というプレッシャーもあり、楽しかった気持ちが少ししぼんでしまいました。
下の部分を塗り終えたところです。

仕上げと完成!
ベルト部分は、黒を少し混ぜた濃いめの茶色で引き締めカラーに。
全体のバランスを見ながら仕上げていきました。
塗り終えたあとは、15分ほど乾燥させてから柔らかい布で乾拭き。
余分なアドカラーを落とすことで、自然なツヤと滑らかさが出てきます。
半日ほど待ってからデリケートクリームを柔らかい布で薄く塗り、馬毛でクリームをなじませるように軽くブラッシングをしました。

「おお、すごい!新品みたいになったね!」
義兄の嬉しそうな顔を見て、苦労が一気に吹き飛びました。
やってみてわかった「リペアの奥深さ」
今回のリペアで一番感じたのは、「元の色を正確に覚えておくことが大事」ということ。
できれば、作業前にバッグの写真を数枚撮っておくと◎。仕上げのときに「もう少し赤みを足そう」などの微調整がしやすくなります。
そして、職人さんたちの技術のすごさを改めて実感しました。
同じ「色を塗る」という作業でも、仕上がりの自然さは全く違います。
でも、素人なりに工夫して、自分の手で大切なバッグをよみがえらせる時間はとても楽しく、達成感がありました。
これから挑戦する方へのアドバイス
- まずは黒いバッグから挑戦すると安心
- ブラッシングと下準備を丁寧に

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